新型コロナウイルスの感染が広がる中、東京 江戸川区はPCR検査の検体を車に乗ったまま採取する「ドライブスルー方式」のセンターを開設し、22日から運用を始めました。
(江戸川区医師会地域医療支援センター内 江戸川区西瑞江5-1-6 ※注 現在は行っていません。)

江戸川区はPCR検査の体制を強化しようと、地元の医師会と連携して、車に乗ったまま検体を採取する「ドライブスルー方式」の検査センターを22日開設しました。

これは区内における感染者の増加を受けて設置されたもので、ドライブスルー方式とすることにより検査時における院内感染のリスクを抑えるとともに pcr 検査を必要とする区民が適切に検査を受けられる医療体制が整備されました。

このセンターは江戸川区民が対象で、かかりつけ医が必要と判断した場合に、指定された日時に原則、マイカーでセンターに行きます。

車の窓を開けると、防護服を着た医師が専用の綿棒を患者の鼻に入れて検体を採取します。

感染が疑われる人は医療機関や保健所を訪れなくても、開業医との電話のやりとりで検査できるようになりました。
また、病院など建物内での採取と違って患者ごとにマスクと防護服を交換する必要がなく、手袋の交換だけで済むため迅速に採取できるようになりました。

センターでは当時、水曜と木曜の週2回、午後1時半から3時まで地元の開業医が交代で検体の採取に当たっていました。
ドライブスルー方式により、1日の検査数を30件程度まで増やすことが出来るようになりました。

当時は、「区内でも患者数が急増していて医療機関の負担が増えていて、役割を分担することで医療機関が治療に専念できるように考えた対応でした。区民の多くが今まさに必要な政策として望み、実施により安心していただけた制度として、多くの新聞・テレビに紹介されました。

なお、感染が確認されたものの軽症と診断された患者の療養先に区の宿泊施設も確保し、同日から運用を始めました。
診察から検体採取、検査、療養まで、すべて区内で完結できるようになりました。 

江戸川区では「全国の自治体でも活用できるモデルとして確立させたい」と語った。検査数は週30件程度で始めるが、
感染拡大の状況をみながら、件数を増やすこともできる制度になりました。